「CIVIC TYPE R EURO デザイントークショー」を見に行きました。
司会は河口まなぶさんでインテリアをデザインされた方とエクステリアをデザインされた方の合計3名によるトークショーでした。
ヨーロッパ向けのシビックのデザインに対するこだわりはものすごく、一度決まりかけたデザインを捨てて新しくイタリアに1ヶ月間こもって新しいデザインを考えたり、好き嫌いがはっきりするくらい存在感があるデザインを目指したりとものすごい情熱が注がれたというのが印象的でした。その甲斐あって2005年のジュネーブショーで欧州シビックはものすごく注目されたそうです。
欧州シビックはスポーティな印象があるそうですが、TypeRユーロに対してさらにスポーティな印象を与えるため、フロントのライトは日本刀をイメージし、グリルの光具合は忍者のくさりかたびらをイメージ、そして、フロント下部のインテークは鎧かぶとを来た人形の口をイメージしたそうです。インテリアも操作系がドライバーを包み込むようになっていて触れるもの(シフトノブ、シート、ステアリング)の素材にこだわったそうです。
河口まなぶさんも早くから欧州シビックに注目していて、日本に導入されることを喜んでいらっしゃいました。
最後にデザイン画を描くデモンストレーションもあり(速く描かないと仕事が回らないそうです)、車のデザインの大変さを感じました。
それと、デザインとは関係ないのですが、シャーシはセンタータンクレイアウトですが旧フィットの流用ではなくて新規に設計したものだそうです。走りが良いのは当然なのですね。
今回出席されたホンダのデザイナーの方は「ホンダ=スポーツ」のDNAが染みこんでいるようで、スポーツカー好きの方々でした。トークショーだけ聞いているとホンダのハイブリッドカー戦略など忘れてしまうくらい熱い話でした。ですので、すごくうれしくなりました。