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「車は地面とタイヤのみでつながっているため、タイヤは非常に重要だ」とよく言われます。そこで、タイヤについて勉強しようと「タイヤのおはなし」という本を読みました。
題名からすると子供向けの本のように感じますが実際は非常に専門的な本です。タイヤの歴史、タイヤの構造、タイヤに求められる性能（強度、燃費、騒音、操縦安定性）、タイヤの作り方、タイヤの最新技術、などタイヤ全般の知識が得られます。図やグラフが多ので、難しい話も理解しやすくなっています。
タイヤは車の性能にこれほどまで影響を与えるのだと、タイヤの奥の深さを感じました。それと、技術の進歩に感心しました。ドラテクの向上という視点では、操縦性と安定性に関する記述が興味深いです。コーナリングは４本のタイヤに仕事をさせなければ限界が低くなってしまうということを理論的に理解できました。
ドラテクの理論派で向上心旺盛な方におすすめです。
タイヤのおはなし (おはなし科学・技術シリーズ)
著者: 渡辺 徹郎
出版社: 日本規格協会